日本人の栄養状況は良好で長寿国となっています。
しかし健康寿命(健康で生き生きと生活出来る寿命)の差は大きいです。
寝たきりのお年寄りや糖尿病をはじめ何かしらの生活習慣病をかかえている方が多いです。
自分達一人ひとりが健康や栄養素に関して正しい知識と情報を知り、自分の判断で食生活や運動で健康な人生を自分で選ぶ事が大事だと思います。
ライフスタイルの変化
現代の日本人はとにかく忙し過ぎです。
朝は早く帰りは遅い社会人、休日は疲れ切ってしまっても無理はありません。
女性の社会進出も進みゆっくりと料理に手をかける時間もありません。
子供たちも塾や習い事や受験と追いまくられています。
その為ファーストフードやファミレスやコンビニ、ウーバーイーツさん等の新しい形態が生まれましたが便利すぎるゆえに食生活そのものが大きく変わりました。
3食のすべてをコンビニ弁当や外食で済ませる方も珍しくありません。
日本人の健康はもともと、米のご飯を中心にした主菜、副菜や副々菜、汁ものなどで沢山の品目を食べ、バランスよく栄養を摂取する事で保たれてきました。
たん白質15%・脂肪25%・炭水化物60%の黄金比率
現代では肉食の普及や脂質の摂りすぎにともなう生活習慣病が増え大腸ガンやビタミンB1不足による子供の脚気や若者のビタミンC欠乏症なども問題となっています。
健康な人生を選ぶ為に食生活を見直す事は大事です。
ストレス社会による心の栄養不足
忙しい現代社会は大人も子供もストレスを感じています。
ストレスを受けると、人の体はそれに対抗しようとします。
例えば、脳からの指令によって分泌された副腎皮質ホルモンが肝臓などを刺激し、
蓄えられたエネルギーを動員して心身のバランスを保とうとする等。
ビタミンCやパントテン酸などの栄養素は、
副腎皮質のホルモン分泌を助ける役割を担っています。
ストレスと栄養素には密接な関係があり、
精神生理学の分野では、栄養の異常が脳の機能に影響を与え精神病や
異常な行動の原因になっていることなども挙げられています。
どこにでもしゃがみ込む子供達の基礎体力は明らかに低下しており、
今の食生活は心身を豊かにしていないのかもしれませんね。
正しい知識とストレスを上手くかわす努力、適正な栄養を摂ることは、
人生を楽しむ上で大事なサバイバル術です。
野菜の栄養価の低下を補う為に
栄養のバランスの崩れを直すには、肉類、卵、牛乳、魚類、海藻類、穀物類、野菜、果物、豆類、大豆加工品
(豆腐や納豆や豆乳など)などの自然の素材を使った食事を心がける事が大切です。
海外産の中には農薬に含まれる蓄積される発ガン物質で、海外や輸入している国では輸入禁止や、自国では食べない物もあります。
日本の規制は緩めなので気をつけるか気にしないかで、いずれ大きな差が出ます。
しかしきちんと栄養を摂ろうとすると食費が凄まじい事になってしまいます。
発想を変えて自然のサプリや健康食品で補う事が良いと思います。
そこで上記の玄米麹スムージーなどの出番となるわけです。
江戸煩(えどわずらい)
白米をたくさん食べるようになった元禄の時代に、江戸煩が流行しました。
体がだるい、食欲がない、疲れやすい、足がしびれる、浮腫が生じる、心不全となってしまう。
今でいう脚気(かっけ)という病気です。
原因は、白米の大食によるビタミンB1の不足。
脚気は明治時代にも軍隊で白米を大量に支給する事で多くの犠牲が出てしまいました。
昭和初期に解明された脚気も平成にも平成煩と呼ばれ子供の生活習慣病も問題になりました。
人はビタミン不足でこのようになってしまうという事実を知って損はありません。
食べた食物の行方
①消化の初めは口から、唾液により、唾液中のプチアリンという酵素が、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。
②口で咀嚼された食物は、食堂を通り、胃に送られます。胃液に含まれる酵素でたん白質をペプトンに変化させます。
③十二指腸で胆汁や膵液(すいえき)と混ざりながら小腸へ送られます。
④小腸では膵液に含まれる消化酵素がデキストリンのほとんどを麦芽糖からブドウ糖に分解し、ペプトンをアミノ酸やオリゴペプチドに変化させます。これらは血液中に入り、肝臓へと送られます。ビタミンAやB12、ミネラルも同様です。
⑤肝臓に送られたアミノ酸は、各組織の必要に応じて送られ、その組織で体たん白質に変化します。ブドウ糖は、肝臓グリコーゲンとして肝臓で貯蔵され、必要に応じてエネルギーとして使用されます。
⑥脂質は小腸内で膵液に含まれる消化酵素、リパーゼによってグリセリンと脂肪酸に分解され、リンパ管から血管を通って全身に送られます。ビタミンEもリンパ管に吸収され、血液を通って肝臓に貯蔵されます。
⑦全身にまわったグリセリンや脂肪酸は、中性脂肪として脂肪細胞に貯蔵され、エネルギー不足の時に再分解して使われます。
⑧小腸で吸収されずに大腸まできた内容物は約1/4の容量になるまで水分を吸収されます。その後、腸内細菌の作用で不消化物の一部は分解されますが多くは便となり排出されます。
栄養成分
主にエネルギーになる
主に体を作る
炭水化物(糖質)ごはん、パン、いもなど たんぱく質 肉、魚、卵、大豆、豆類など
脂肪 バター、ラード、サラダ油、ゴマ油など
主に体の調子を整える
ミネラル 牛乳、チーズ、小魚、海藻など
ビタミン 野菜、果物など
お読み頂きありがとうございました。